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2026/01/20 16:36

コス・エ・メゾンヌーヴ(Cosse-Maisonneuve)/ フランス カオール地方

当店で取り扱っている、ナチュールワインの生産者をご紹介していきます。
今回はフランス カオール地方の コス・エ・メゾンヌーヴ (Cosse-Maisonneuve)  のご紹介です。


— “黒ワイン”の本質を現代に昇華する、カオール自然派の最高峰

フランス南西部、ロット川沿いに広がるCahors(カオール)。
古来よりマルベック(現地名コー/オーセロワ)から生まれる濃密な赤は、しばしば「黒ワイン」と呼ばれてきました。Cosse-Maisonneuveは、この重厚な伝統に真正面から向き合いながら、自然栽培と精緻な醸造で“次のカオール像”を提示する稀有なドメーヌです。

設立と哲学

1999年、カトリーヌ・メゾンヌーヴマチュー・コスの二人がドメーヌを設立。ボルドーで培った確かな技術を基盤に、化学肥料や合成農薬に頼らない自然栽培(ビオロジック/ビオディナミ的アプローチ)を一貫して実践します。彼らの目的は流行の軽やかさではなく、テロワールの力強さ・柔らかさ・酸の緊張感を同時に成立させること。結果、カオールらしい骨格を保ちつつ、驚くほどしなやかなワインが生まれます。

テロワールと畑

畑はロット川沿いの段丘(とくに第三テラス)に点在。粘土と石灰、砂利が混ざる土壌は水はけが良く、昼夜の寒暖差が果実の凝縮と酸の輪郭を育みます。主役はマルベック。必要に応じてメルローやタナを少量ブレンドし、区画ごとの個性を最大限に引き出します。現在は約20haまで拡張しましたが、管理は常に人の目と手で丁寧に行われています。

醸造—低介入、だが妥協なし

収穫は手摘み、厳格な選果の後、自然酵母で発酵。抽出は過度に行わず、ルモンタージュなど伝統的手法を必要最小限で用います。熟成は新樽と古樽を巧みに使い分け、果実の芯を損なわずにタンニンを磨く設計。SO₂は最小限。これにより、若いうちの飲みやすさと、熟成に耐える構造が共存します。

評価と存在感

その完成度はフランス国内外で高く評価され、三ツ星レストランのリスト常連としても知られます。力強いだけではない、“カオールの再解釈”が、都市部のナチュール愛好家からも支持を集める理由でしょう。

黒ワインの重厚な伝統を尊重しつつ、自然栽培と低介入醸造で品格あるしなやかさを与えたドメーヌです。
濃さ・柔らかさ・酸、そのすべてを諦めない姿勢が、飲み手に長い満足と記憶を残します。南西フランス自然派の到達点を体感したい方に、迷いなくおすすめできる生産者です。


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